2015年4月28日火曜日


ネパール大地震 邦人1人含む2500人超死亡

 
 ネパール中部で25日に発生した大地震では、エベレスト周辺で地震による雪崩に巻き込まれた日本人男性1人を含む2500人以上の死亡が確認されていて、被害の大きかった首都カトマンズには、各国の救助隊も到着し、倒壊した建物の下に閉じ込められている人たちの救助活動が続いています。

日本時間の25日午後、ネパール中部で発生したマグニチュード7.8の大地震で、ネパールでは、多くの住宅や歴史的な建造物が倒壊し、現地の警察によりますと、これまでに2430人の死亡が確認され、5900人以上がけがをしました。
 また、この地震で外国人を含む多くの登山者が訪れていたエベレスト周辺で雪崩が起き、現地の日本大使館によりますと、いずれも50代の日本人の男女2人がベースキャンプの近くで雪崩に巻き込まれ、このうち男性が死亡し、女性がけがをしたということです。
 また、地震の被害は周辺の国々にも広がっていて、インドで67人、中国のチベット自治区で20人、バングラデシュで2人が死亡したということです。
ネパールの首都カトマンズでは、旧市街地にある世界遺産に登録されている地区で、カトマンズの名前の由来にもなった歴史的な寺院が崩壊するなど大きな被害がでていて、倒壊した建物の下に閉じ込められている人たちの救助活動が続けられています。
 また、余震を恐れて被災者の多くが広場などに集まり、屋外での避難生活を強いられているほか、多くの商店が営業を停止し、路線バスなどの公共交通機関の多くも運行を取りやめています。
カトマンズには、インドや中国など各国の救助隊が次々に到着しているほか、日本の国際緊急援助隊も27日に現地入りする予定で、国際社会による支援の動きが本格化しています。

 マグニチュード 
「マグニチュード」は、地震そのものの大きさ(規模)。一方「震度」は、ある大きさの地震が起きた時のわたしたちが生活している場所での揺れの強さ。
 マグニチュードと震度の関係は、例えば、マグニチュードの小さい地震でも震源からの距離が近いと地面は大きく揺れ、「震度」は大きくなります。また、マグニチュードの大きい地震でも震源からの距離が遠いと地面はあまり揺れなく、「震度」は小さくなります。

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